医師の転職先は、病院や医療機関だけではありません。
医師の働き方が多様化するにつれて、医師の募集傾向も広がってきました。
中でも、社医という仕事は募集も多く、最近注目の医師の転職先です。

社医のメインの仕事内容とは

社医とは、保険会社の嘱託として勤務する医師の事です。
そのため、勤務先は医療機関ではなく、保険会社になります。

一般的に病院で働く医師と違って、病気の診察のような仕事はほとんどありません。
仕事内容は大きく分けると3つあり下記の仕事を行います。
①「診査」
②「引き受け査定」
③「支払査定」

①「診査」とは

診査の仕事とは、保管会社が加入する際、申込者の持病の有無や健康状態を把握するためのものです。
保険会社は毎月の保険料を運用する事で成り立っていますが、健康状態が悪く支払いリスクの高い契約者ばかりでは経営が成り立ちません。

そこで、嘱託の医師に申込者の健康状態を診査してもらう事で、リスクの高い申込者かどうかを判定します。

②「引き受け査定」

引き受け審査は、申込者が保険の加入の際に提出する書類のチェックを行う仕事です。
保険の加入の際は、人間ドックの成績表や、健康管理証明書などの書類が必要になります。
これらの書類の審査を行うのが社医の役目です。

③「支払査定」

支払い査定は、保険加入者に支払う保険金が妥当であるかを審査する仕事です。
脂肪保険などの支払いに不明点がないかどうか、医療的な観点から審査を行います。

これらの3つの仕事が、主な日常業務となります。

時には社外での仕事に携わることも

保険加入者との顔合わせによる診査を行う場合、社外で往診をする事もあるのが、産業医と大きく異なる点です。
時には日に何人もの保険加入者との顔合わせを行うため、移動時間が長くなることもあります。
そのため、デスクワークの能力だけでなく、体力勝負の仕事でもあるのです。

産業医は、企業等において労働者の健康管理等を行う医師である。
日本においては、労働安全衛生法等により、一定規模以上の事業場には産業医の選任が義務付けられる。

引用:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/産業医)


画像引用元:http://www.fukuroi-hospital.jp/

社医に求められる条件とは

基本的に、保険に関する査定の仕事がメインですが、企業によっては社員の診察や健康診断など、産業医としての業務に携わることがあります。
そのため、3年程度の臨床経験が求められるケースが多いです。
保険加入の審査を行うという仕事上、専門性の高い知識より、様々な分野での広い知識が求められます。

一般企業への就職となるため、医療機関と比べて勤務時間が安定していることから、最近では若い世代にも人気の職業です。
医師の募集傾向も高いため、競争率が高い職場でもありますが、臨床医としての経験を活かして一般企業で働けるやりがいのある仕事といえるでしょう。

こちらの、転職する医師について書かれたサイトも参考にしてみるといいですね。

勤務医と社医の違いは何か

 

一般的に医師というと、病院で働く医師が想像されます。
実際、医師免許を持って働く方の多くが病院で働く勤務医です。


しかし、医師の転職先には医療機関以外にも様々な現場があります。
今回は社医と勤務医との違いについてご紹介します。

厳しい労働条件もある勤務医

---勤務医について---

勤務医とは、病院や診療所、クリニックといった医療機関に勤務する医師の事を指します。
独立している開業医とは違い、どこかの医療機関に所属して働きます。
雇用形態は正規雇用のフルタイムとして働く常勤医と、限られた日時のみ勤務する非正規雇用の非常勤医に分けられます。

一般的に、常勤医は外来や検査、当直などの業務を受け持ち、自分の担当した患者に急患が出れば、時間外でも対応しなくてはなりません。
そのため、労働時間が長く過酷な条件となっていることも多く厳しい労働条件が問題となるケースも増えています。

社医の仕事は保険の診査が中心

---社医について---

社医とは、臨床の知識を保険会社で活かすことのできる仕事です。
医療機関ではなく、保険会社の正社員や嘱託として勤務するのが一般的です。
社医の仕事は主に保険加入希望者の健康状態の調査や、保険金支払いが妥当かどうか、医学的な観点から診査を行うことです。

診査の段階で申込者の診察を行ったり、引き受け査定や支払い査定などの業務では、査定の担当者に対して、医師の知識を活かしたアドバイスをします。
病院での勤務と違って全ての業務は保険の手続きに関するものになりますが、ある程度の臨床経験があれば、医師の転職は可能です。

社医の仕事は狙い目の転職先

社医は一般の保険会社に勤務するため、雇用形態や福利厚生が安定しているのが魅力です。
残業などもほとんどなく、勤務医のように時間外の呼び出しもないので、自分の時間を有意義に使うことができます。
そのため、最近では若い医師や、女性医師の転職先としても人気です。

勤務医と違い、社医の仕事は生命保険加入に関する診査の仕事がメインになるため、医者としてのやりがいは勤務医に比べると少ないです。

そのため、臨床経験を積みたい医師にとっては社医になるメリットは少なく、勤務時間や収入の良さというメリットに対して、志望者は少ない傾向にあります。
医師の転職を考えている方で、安定した収入と勤務時間を重視している方にとっては、社医という転職先はおすすめです。

今後、社医の需要はさらに高まってくるのが予想されていますが、社医の知名度が上がるにつれて人気も出てくるのは時間の問題です。
臨床医としての知識と経験を活かして一般企業で働いてみたい方は、是非社医の道を志してみてはいかがでしょうか。